心温まるほっこりブログ(ウェディング編)

ひとつひとつが読むとこころがほっこりする記事になっています。記事によってはほっこりどころかウルってくるものもあるのでぜひ一通り目を通してみてください。読み終ったら冷めた感情も温かなこころに変わっていることでしょう。

エピソード その4 二つのサプライズ

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私は3年前、7月某日に東京都内の結婚式場で式を挙げました。

結婚式当日を迎える

挙式の翌月に会社を辞め10月に独立開業を控えていた私は開業準備に忙しく、招待状の作成など多くの作業を奥さんに任せっきりになっていました。

そんな多忙な中奥さんの頑張りとプランナーさんの協力もありなんとか、結婚式当日を無事に迎えることができました。

素敵なサプライズ

そんな中迎えた式当日、実はこの日あるサプライズが用意されていました。

この日は新婦の母の50歳の誕生日だったのです。

新婦である奥さんが今まで育ててくれた母に、誕生日プレゼントとして

花嫁衣装を見せたいということでこの日を選びました。

「Happy birthday」

都会の真ん中なのに、森の中にいるような感覚にさせてくれる

緑に囲まれたガラス張りの式場で結婚式を行い、

天井がガラスで空を見渡せる解放感ある会場で披露宴が行われました。

式は順調に行われ、ついにサプライズの時間です。

はじめての共同作業であるケーキ入刀が終わり、

会場が一息ついたタイミングで式場内に

「Happy birthday」の曲が流れだしました。

司会の方の

「今日は実はもう一人おめでたい方がいます。」のアナウンスで、

驚きながらも早くも涙目の母。

母の涙

新郎新婦が母のテーブルに行き、

ロウソクの灯ったケーキも運ばれてきました。

曲に合わせてロウソクの火に息を吹きかけた母の

目から涙がこぼれ落ちていました。

奥さんの「今までありがとう。誕生日おめでとう」の言葉で会場は

感動で笑顔になっていました。

感謝の手紙

サプライズも終わり式も終盤を迎え、

最後に奥さんが今まで育ててくれた両親に手紙を読む時が来ました。

実はこの結婚式にもう一つサプライズを用意していました。

それは新郎の私から、奥さんに感謝の手紙です。

予定していなかったイベントに戸惑う奥さんと向き合うようになり、

「今日はこの場を借りて、普段言えない感謝の気持ちを手紙にしてきました」と始めました。

「○○はよく喋り、よく笑い、よく泣く、テレビドラマに本気で怒ったり

疲れて寝ようとしてもずっと話しかけてきて、寝むれないこともあるけど

純粋で家族想いで、優しいそんな○○が大好きです。

○○が作ったご飯を食べるといつも元気がでます。

そんな○○に仕事で帰りが遅く寂しい想いをさせているのだなと感じています。本当にごめん。

開業のことも勝手に決めてごめん。

でも○○と一緒になら夢を叶えられると思い決意ができました。

必ず夢を叶えて一緒に幸せな家庭を作るのでついてきてください。

今まで本当にありがとう。これからもよろしくお願いします。」

 

手紙を読み終わり用意をしていた花束を渡しました。

忙しくてサプライズを用意しているとは思ってもいなかった奥さんは

感動してくれました。

二つのサプライズもあり、最高の思い出になりました。